夏の終わり、線香花火とアロマキャンドル
コラム

夏の終わり、線香花火とアロマキャンドル

暑さ続く夏ももうすぐ終わる。そう感じさせるのは、蝉の鳴き声鳴り響く中で見る入道雲のせいだろうか。8月半ばに家族で花火を楽しんだ。初めての花火にはしゃぐ子供達の喜ぶ姿を見ながら、ふと懐かしい記憶が蘇った。

■淡い記憶の中の小さな灯火



20代前半のある日、友人とのドライブで海へ向かった。車窓から感じる風が気持ち良かった、夏の終わりの思い出。

海に着くと、貝殻を拾って瓶に集めたり、潮風が運ぶ海の香りと次から次へと押し寄せる波とその音を聴きながら夜まで海を眺めたり、時間に追われることなく、波音と波風の音色に癒され、心地よい時間を過ごした。

日が沈み始め人も少なくなりだした時、花火を楽しむ人達があちらこちらに見えた。夏の風物詩を目の当たりにして、自分たちも終わりを告げ始めた夏を楽しみつくそうと、やりたくなった。

色んな花火が入っていた花火セットの中から、私達が選んだのは線香花火。パチパチと音を立てながら、時折花を散らす丸い火玉。静かで愛らしい、ちいさな灯火。ポトっと落ちるまで、じーっと眺めているその時間はとても癒される。子供の頃から、そんな線香花火が私は好きだった。

■癒しの時間のアロマキャンドル





今、そんな癒しの時間は、家の中に変わった。夜にゆっくりとキャンドルウォーマーランプで、お気に入りの香りのアロマキャンドルを温めて過ごす、ほっと一息つける瞬間。火をつけずに温めて溶かすキャンドルウォーマーランプは、ちいさな子供がいても安心して使える。

そして、何と言ってもランプの光で照らされたキャンドルと、アロマの心地よい香りが自分を包み込んでくれて、癒しを与えてくれる。この時間が私は大好きだ。

夏の終わり、線香花火の記憶。そして、記憶がもたらす懐かしい思い出とキャンドルの灯。線香花火の灯火は、アロマキャンドルの淡い光とどこか似ている。そんなひと時があるから、きっと明日も頑張ろうと思えるのだろう。

(1004 SEN[C]ブランドマネージャー 市川祥子)