「エステ=お手当」“マリアタッチ”に込めた美肌研究家のスキンケアメソッド
インタビュー

「エステ=お手当」“マリアタッチ”に込めた美肌研究家のスキンケアメソッド

スキンケアは難しい。肌質も年齢も置かれている環境も人それぞれで、明確な正解があるわけではない。情報を集めれば集めるほど、迷い込んでしまったりもする。

そんなとき、ひとつの選択肢として浮かぶのが、プロの手に委ねてみるということ。長く多くの肌に触れ、変化を見てきた人の視点には、言葉以上の実感があるからだ。

名古屋市東区でエステティックサロン「Andare(アンダーレ)」を営む石原陽子さんは、20年以上にわたり、多くの肌と向き合い、独自の考え方を培ってきた美肌研究家だ。長年スキンケアと向き合い続けてきたプロフェッショナルに、自身のスキンケアメソッドや1004 SEN[C](センシ)の製品への印象について話を伺った。

ひとときも肌から離れないトリートメントの理由


―石原先生はエステティックサロンのオーナー、美肌研究家として活動されています。どのように美容に目覚めたのですか?

【石原】:幼い頃から、母に「髪型や肌も、いつもきれいにしていた方がいいよ」と言われて育ちました。そういう環境だったので、自然と美容が好きになったのだと思います。エステには通う側でしたが、次第に「施術をして差し上げる側になりたい」と思うようになり、20代後半から、猛勉強をしました。

ある先生のもとについて学びながら、いろいろな場所を回り、講義も受け、研究を重ね、自分自身の在り方を少しずつ編み出し、今に至っています。


―その在り方の1つが、石原先生の代名詞となる「マリアタッチ」でしょうか?

【石原】:施術をする際に、「マリア様のように優しい感触」を意識してきました。お客様を包み込むような感触、とにかく肌からひとときも離れないこと。常に包み込むようなトリートメントが、自分自身も心地良いと感じたんです。その感覚を大切にしながら、技術を組み立てていきました。

フランスではエステは「Soin (ソワン)」と言って、日本語で言うと【手当て】や【心遣い】という意味を持っているんです。例えば、子どもが熱を出したときに、お母さんが「大丈夫よ」と言いながら触れるだけでも、気持ちが落ち着く。そういう感覚と同じで、施術でも触れること自体が安心感につながると思っていて、必ずどこかに触れて、肌から離れずに施術を続けています。


―サロンでは「フラーレンコース」を提供されていますね。

【石原】:私のサロンは、乾燥小じわやシミ、たるみなど、エイジング全般に向き合うサロンです。その中で、フラーレンの持つ抗酸化力は、とても相性の良いものだと思います。

施術は60分から90分のコースが中心ですが、フラーレンはその後半、いちばん大事な仕上げの部分で使用しています。そこで使うと、肌の仕上がりが全然違うんです。透明感が出てくるというか、「今日の肌違うね」とお客様ご自身がすぐに実感してくださることが多くて、満足度が本当に高いですね。フラーレンに出会えたことは、サロンとしてもすごく大きかったと感じています。

少しだけでも自分の肌と向き合う時間を持って欲しい


―この記事を読んでいる方が、ご自身でケアをする場合、どんな点に気をつけると良いでしょうか?

【石原】:まず洗顔ですね。とにかくゴシゴシしないこと。しっかり泡立てて、ふんわり乗せるように洗います。ただ、汚れはきちんと取らないといけないので、丁寧に、2回くらいを目安に落としていただきたいです。

化粧水は、一度つけて終わりではなくて、重ねていくことが大切です。私はこれを“ミルフィーユ手当て”と呼んでいるんですけど、一度入れたら大切に押さえる。また入れて、また押さえる。ミルフィーユのように化粧水を重ねながら、丁寧に肌と向き合います。急がず、焦らず、「自分の肌に触れる時間」として向き合うことがポイントです。肌は自分にとって大切なものなので、“雑に扱わないという意識ですね。

化粧水をしっかり入れたあとに、乳液を使います。そのとき、顎から上に少しずつ引き上げるようにする。たくさん入れてあげると、肌は「ごちそうが来た!」と感じるんです。そうすると、自然とツヤが出てきます。目元など小じわが出やすい部分は、指先でやさしく叩き込むようにします。強く触ると、小じわがかえって深くなってしまうことがありますから。

忙しい方も多いと思いますし、子育て中の方などは特に時間が限られますよね。でも、時間があるときは、順番を守って丁寧に、ご褒美のパックまでできると理想的だと思います。


―Andareさんでは、1004 SEN[C]の商品も販売していただいています。それぞれの商品ついての印象を教えてください。

【石原】:このSKIN LOTION Light & Moist(化粧水)は、使った瞬間はさっぱりしているんですけれども、3回くらい重ねてつけていただくと、良さが分かりやすいと思います。1回目は、表皮全体を少ししっとりさせる感覚。そこで一度、肌がやわらかくなる。「あ、少し奥に入ったかな」という感覚があります。そこから2回目、3回目と重ねていくと、しっとり感がはっきり出てきて、中からしっとりした感じを体感できます。軽いのに、入っていく感じがある、という印象です。

そのあとに使うこのSKIN MILK Smooth Moisture(乳液)が、私は本当にすごく優秀だと思っていて、ツヤがきれいに出ます。化粧水のすっきり感と、この乳液のしっとり感が合わさって、ひとつに溶け合うような感覚になります。ツヤだけでなく、ハリ感と透明感ですね。内側から整った感じが出てきます。

最後にUV MILK Daily Protect(日焼け止め)を塗ることで、さらにもう一段階、仕上がりが上がります。これは日焼け止めというより、朝は乳液のあとのクリームのような感覚でも使えると思います。最初は白いかな?と感じる方もいると思いますが、しっかりなじませると、スーッと明るくなっていきます。シミも目立ちにくくなりますし、化粧水と乳液で整った肌の質感を、もう一段きれいに引き上げてくれる印象です。


―最後に、石原先生にとって「美」とは?

【石原】:「美容は継続なり」。毎日、ほんの少しでも向き合う時間を持つこと。それを止めないこと。丁寧に扱えば、必ず返ってくる。そう信じて、ずっと伝え続けています。

       

石原陽子

名古屋市在住「美のカリスマ」としてメディア・雑誌に活躍している美容家であり、アンダーレ社の代表取締役、サロンオーナー。

女性のトータルビューティーを追求し、『進化し続けるオーラ肌…』をテーマに自らカウンセリング、施術、アフターケアまでトータルで行うメディカルサロンとして名古屋で信頼、実績を重ねる。

『美は継続なり』を掲げ一人でも多くの女性を美しく輝くお手伝いをさせて頂きます。