秋冬の乾燥肌対策|うるおいを支える“水分と脂質”の関係
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秋冬の乾燥肌対策|うるおいを支える“水分と脂質”の関係

秋から冬にかけて、空気が乾き、肌のうるおいが逃げやすくなる。カサつきやつっぱりを感じるとき、それは角質層で起きている微細な変化の表れです。私たちの肌は、水分と脂質のバランスが保たれてこそうるおいを維持できますが、この季節はそのバランスが崩れやすくなります。

肌のうるおいは“水分”と“脂質”の協調で保たれている


角質層のうるおいは天然保湿因子(NMF)による水分の保持と、細胞間脂質によるバリア機能によって成り立っています。水分が角質細胞をやわらかく保ち、脂質がその水分を抱え込むことで、肌のなめらかさや弾力が維持されるので、どちらか一方が欠けると、このバランスは崩れ、乾燥やごわつきが現れやすくなります。

水分が満たされることで、角質層のリズムは整う

角質層では、酵素の働きによって古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい細胞が表面に現れるターンオーバーが行われていますが、このターンオーバーには水分が重要になってきます。

水分が十分にあると、酵素反応がスムーズに進み、角質同士の結びつきがやわらぎますが、乾燥しているとこの働きが鈍り、古い角質が肌表面に残って厚みを帯び、くすみや粉っぽさが目立ちやすくなってしまいます。

脂質が“水分の居場所”を守る

肌のうるおいを長く保つためには、補った水分を抱える“場所”も大切になります。角質層のすき間には、セラミドを中心とした脂質が層状に並び、ラメラ構造と呼ばれる仕組みをつくっています。このラメラ構造が整っていると、水分は内部に留まり、肌の柔軟性が保たれます。

しかし、乾燥や洗浄などの刺激で脂質が乱れると、水分が逃げやすくなり、バリア機能も低下してしまいます。

外側からのケアで“環境”を整える

代謝を上げるためや乾燥対策として、水分をしっかり摂取する(飲む)ことが推奨されますが、角質層には血管が無く、飲んだ水分の多くは代謝や排出に使われるため、角質層には届きにくいという面もあります。そのため、肌に直接水分を与えるスキンケアが、角質層を健やかに保つために必要になってきます。

また、角質層の水分と脂質は、日々の生活環境にも影響を受けます。急な温度変化や湿度の低下は、角質層の水分を奪い、脂質の乱れを生じさせやすくなります。だからこそ、洗顔や入浴の後や、空調の効いた部屋に長くいた後など、乾きやすいタイミングで水分をしっかりと補い、そのうるおいを逃さないようにすることもポイントとなってきます。


化粧水や乳液といったスキンケアアイテムは、この“環境を整える”ための手段です。水分を補うだけでなく、脂質の並びを乱さないような設計を意識することで、肌が自ら整おうとする力を支えることができます。

うるおいとは、足し算ではなくバランス。水分と脂質が呼応する環境を育むことが、秋冬の乾燥にゆらぎにくい肌への第一歩となります。

1004 SEN[C]では、この“水分と脂質のバランス”を考え、軽やかに広がるテクスチャーの化粧水、肌に留まるやわらかな乳液をご用意しています。そのすべては、角質層の環境を守るという発想から。

補水から始まる1004 SEN[C]のスキンケアで、季節の肌をやわらかく整えてください。