夏から秋へと移り変わる9月。朝晩の涼しさを感じ出すとともに、肌の感触が「変わってきたかも」と気づく場面も出てきたでしょうか。

季節が変わると、温度や湿度、紫外線量だけではなく、肌のコンディションにも少しずつ違いが表れてきます。では実際に、夏と冬の肌にはどのような差があるのか、研究結果をもとに見ていきましょう。

季節で変わる肌の水分状態

2021年に発表された研究^※1によると、冬と夏を比較すると、夏には肌の水分保持力が約25％高まり、経皮水分蒸散が約22％低下することが確認されています。さらに、肌の厚みや弾力も夏の方が良好であることが示されました。

多くの人が感じているように、冬は水分が逃げやすく、乾燥ダメージを受けやすい季節であることがわかります。逆に夏は、紫外線などの環境要因による負担は大きいものの、肌が水分を保ちやすい状態にあります。このことから、乾燥する冬と肌の水分量が多くなりがちな夏では、スキンケアのルーティンを変える必要がある言えるでしょう。

夏のルーティン：軽やかに、こまめに

夏は汗や皮脂の影響でうるおっているように感じますが、冷房や紫外線によって“隠れ乾燥”が進みやすい季節。そこで意識したいのが「軽やかさ」と「こまめさ」です。

補水（化粧水）	一度に大量に出して全体につけるのではなく、少量数回に分けてなじませるのがおすすめ。ベタつきを抑えつつ角質層に水分を届けられます。
保湿（乳液）	化粧水で補った水分をやわらかくとどめるように使用します。肌を軽やかに整え、快適さを保つのがポイントです。
保護（日焼け止め）	汗や皮脂で落ちやすいため、朝＋日中の塗り直しを。

→夏は「必要な分をこまめに」。環境による負担を最小限にしながら、水分を心地よくキープしましょう。

冬のルーティン：補水を“増量”して支える

冬は、湿度が下がり角質層の水分保持力が低下しやすい季節。乾燥やつっぱり感を防ぐには、夏よりも多めの使用量とこまめなケアが求められます。

補水（化粧水）	数回に分けて、夏よりも多めに重ねづけを。乾燥が強い日は、日中にも補水できると安心です。
保湿（乳液）	こちらも夏よりも多めに使い、化粧水で補った水分にしっかり蓋をするようなイメージで。クリームなど油分を塗るのも〇。
保護（日焼け止め）	日差しが弱まっても、窓越しに届くUV-A対策のために継続して使うのがオススメ。

→冬は「量」と「頻度」が重要。冬は少なくとも1日2回以上のケアが推奨。

季節に合わせる小さな工夫で健やかな肌を

肌は環境に合わせて姿を変えます。だからこそ、夏と冬でスキンケアのルーティンを変えることが、確かな予防策になってきます。季節によってアイテムを変えてしまうと、肌の変化の理由に気付きにくくなるため、まずは「量」と「回数」を調整してみることがオススメです。

1004 SEN[C]では、化粧水と乳液を少量ずつ吐出するポンプ式を採用しています。何度もプッシュするのは面倒と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、肌の状態に合わせて使う量を調整してもらいたいという想いから選択しました。

秋の気配を感じ出した今こそ、日々のルーティンを少しずつ冬仕様に切り替えていくのはいかがでしょうか。



^{※1　[PubMed – Seasonal variation of skin physiology: winter vs. summer](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35051810/)}