疲労感の原因は紫外線?―日焼け止めが果たす新たな役割とは
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疲労感の原因は紫外線?―日焼け止めが果たす新たな役割とは

真夏日を記録する日も出て来て、日差しの強さも目立つようになってきました。夏の外出後、肌が火照るだけでなく、身体もどこか重いという経験はありませんか?

「紫外線を浴びた日の倦怠感」は、多くの人が感じているにも関わらず、これまであまり注目されてきませんでした。紫外線は、肌表面で日焼けや炎症を引き起こすだけでなく、酸化ストレスやホルモンバランス、自律神経の働きにまで影響し、心身の疲労感をもたらす可能性があることがわかってきました。

紫外線がもたらす「疲労感」の仕組み

日差しの強い日に公園で遊んだ後や、プールや海に入ったあとに「どっと疲れが出る」「気力が続かない」と感じた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

この背景には、紫外線による酸化ストレスや生理的なストレス反応があると考えられます。紫外線を浴びることで、体の中では活性酸素が発生し、細胞や肌の働きが乱されやすくなります。その結果、肌の回復力が落ちたり、身体の調子そのものにも影響が出やすくなってしまいます。

また、紫外線(光)の刺激は、体を“緊張状態”に保とうとする働きを強めることがあり、「リラックスしづらい」「うまく疲れが取れない」といった状態につながることもあり、強い日差しが心身の疲れが蓄積しやすくなる一因になっている可能性があります。

こうした紫外線の影響は、肌だけの問題にとどまらず、私たちが身体のコンディションを整えるうえでも見過ごせない要素といえるでしょう。紫外線対策を、ただ“日焼けを防ぐ”ためだけではなく、疲れにくさを支える手段としてとらえ直す視点が、今後ますます重要になっていきそうです。

紫外線防御による疲労感の軽減

紫外線と疲れやすさの関係については、近年いくつかの研究が発表されています。

たとえば資生堂は屋外での運動試験を通じて、紫外線を浴びながら運動をすると、疲労感が強くなる傾向があることを報告しています。肌に赤みが出た人ほど疲労を感じやすかったという結果もあり、肌の炎症と体の疲れには関係がある可能性が示されました。

さらに、コーセーが日やけによる疲労の高まりと日やけ止めによる疲労軽減の効果を検証した研究を発表しています。屋外で運動をした参加者に、疲れの指標となる血液中の数値を測定したところ、紫外線を浴びた場合に疲れが増す傾向が見られました。一方で、日やけ止めをきちんと塗っていた人では、運動後の疲労感が軽くなったという結果が得られています。

こうした研究は、紫外線から肌を守ることが、単に日焼けを防ぐだけではなく、体全体のコンディションにも関わってくることを教えてくれます。紫外線対策を“見た目のため”だけでなく、疲れにくく過ごすためのケアとして考える視点が、今後ますます大切になっていきそうです。

出典:資生堂、日焼け止め等を用いて紫外線から肌を守ることで疲労感を軽減し、その後の回復も助けることを発見
出典:日やけにより、運動時の疲労が高まることを確認~ 運動疲労に対する日やけ止めの価値拡張の可能性~

紫外線と向き合う、新しい日常のケアとして



1004 SEN[C]では、紫外線がもたらす肌と心身への影響を丁寧に見つめ、毎日のコンディションを支えるスキンケアアイテムを展開しています。そのベースとなるのが、すべての製品に配合されている、抗酸化作用と紫外線防御能を併せ持つフラーレンです。

私たちが採用しているのは、独自のフラーレン配合原料「フラーティクル」。製造会社の社内試験で、紫外線への防御能として次のような結果が確認されています

UV化粧品に0.01w%のフラーティクルを配合した結果
  • PA値(UVA防御力)が約25倍に
  • SPF値(UVB防御力)が約72倍に
出典:フラーティクルの紫外線防御効果 ~UVプロテクト化粧品応用展開~


こうしたデータを持つフラーティクルを使用したスキンケア製品は、紫外線対策の一助になる可能性を捉え、1004 SEN[C]では、「サニフィケーション」という概念を提唱しています。

紫外線を「避けるべきもの」ではなく、「太陽と共にある毎日を快適に過ごすための条件」と捉え直す。私たち1004 SEN[C]は、スキンケアをそのように考えています。

―肌を守ることを通じて、疲れにくく、気分よく過ごせる自分でいられるように。
―太陽とともにある毎日を、より軽やかに過ごすために。

そんな想いをかたちにしたスキンケア製品を、私たちはつくり続けています。日焼け止めを、“焼けない”だけでなく“疲れにくい”ために使う。これからの紫外線対策は、そんな新しい視点から取り組んでみるのはいかがでしょうか。